こんにちは!
管理人のhorishinです。
突然ですが、あなたは「自分は、詐欺に遭うはずがない」と考えていませんか? 本日は、そんな方にこそ読んでいただきたい記事をご紹介します。
「宮城県警生活安全企画課」が実施した調査によると、被害者の92%が「詐欺の被害に遭わない自信があった」と回答しています。
私のところに詐欺師は来ないし、詐欺なら見破れる。
この思い込みが、詐欺被害の原因になっているのです。
不動産は大きなお金が動くため、詐欺師にとっては魅力的なマーケットです。私たち投資家がワンルームマンション投資で失敗しないためにも、詐欺の実態を事前に把握しておくことが大切です。
それでは、一緒に紐解いていきましょう。
ワンルームマンション投資詐欺でよくある3つの手口
ワンルームマンション投資では、実際にどんな手口があるのでしょう? 細かく見ていくと沢山あるものの、大よそ以下の3つに集約されます。
- ウソ·ニセ情報の提供による手口
- 営業手法による手口
- 悪い·不利な情報を開示しない手口
それでは、順番に見ていきましょう。
① ウソ·ニセ情報の提供による手口
架空のワンルームマンション投資の話を持ちかけられ、お金を振り込んでしまう「あるある」な手口です。
典型的なのが、以下のような誘い文句です。
非常にイイ案件なので、紹介者にしか購入できない。他にも検討している人が出始めている。着手金として20万円を振り込んでもらえれば先に物件を抑えることができる。万が一購入できなかったとしても、20万円はすぐに返金されるし安心だ。
「すぐに振り込め」的な誘い文句は、ほぼ確実に詐欺と見てイイでしょう。詐欺師は「今振り込まないと、この物件が手に入らない」という焦りをアオって、人の心理を巧みに突いてきます。金額も絶妙で、数十万円であれば、すぐに振り込める人も多いですよね。。
絶対、振り込まないようにしましょう。
② 営業手法による手口
営業手法としては、以下の2つの手口がほとんどです。
- 強引かつ、しつこい営業
- デート商法による営業
それでは、順番に見ていきましょう。
強引かつ、しつこい営業
以下のような営業が、典型例といえます。
- 断ったにもかかわらず、しつこく電話をかけてくる
- 長時間にわたって電話を切らせてくれない
- 深夜や早朝といった非常識な時間帯に電話をかけてくる
- 脅迫めいた発言がある、又は怒鳴られる
- 自宅に押しかけられ、強引に契約を迫られる
- 絶対に儲かるから心配ない、と言われる
厳密には詐欺ではないですが、悪質なため詐欺の手口に含めました。より悪質な場合は、暴力行為を伴うケースもあるようです。
このような一方的な営業はとても迷惑ですし「そんな強気に断れない」という方もいらっしゃると思います。
その結果、トラブルに巻き込まれてしまうのです。
デート商法による営業
「男性がデート商法で騙される」詐欺を、イメージされる方も多いと思います。
一方、最近は女性投資家が増えつつあります。その女性を狙ったデート商法が急増しており、心身ともに被害を受ける女性が後を絶ちません。
手口としては、婚活サイトを活用するケースが多いようです。
被害女性曰く「インターネットの婚活サイトを通じて知りあった男性とデートを重ねると、ある日ワンルームマンション投資を勧められた。男性は誠実で、デートを重ねて好意を持っていたし、勧められるがまま購入してしまった。なにより、その男性に嫌われたくなかった。」とのこと。
購入後、女性が男性に連絡すると「仕事が忙しくて」と連絡が取れなくなったという。調べてみると、購入した物件の価格は、相場より700万円高かったそうです。。
これは女性のケースですが、男性にも発生しうる詐欺です。最近知り合って男女関係になりつつ異性から投資に話を勧められた場合、慎重に対応するにしましょう。
③ 悪い・不利な情報を開示しない手口
中古ワンルームマンション投資でよくある手口です。中古の場合、過去の履歴で開示したくない情報があったりします。
すなわち「それを知ってしまうと、投資家が買いたくなくなってしまう情報」です。
例えば、以下のような情報が、開示したくない情報であると言えます。
- 物件が古く、旧耐震基準である
- 雨漏り等、物理的瑕疵物件であった
- 過去にその物件で自殺者がいた等、心理的瑕疵物件であった
- 修繕積立金が不足している
簡単言うと「訳あり物件」ということですね。
通常、訳あり物件は「訳あり」がゆえに、価格が相場より安くなります。それを隠してしまえば、相場の価格で販売できるわけです。
物理的·心理的を問わず瑕疵のある物件(事故物件)は、宅地建物取引業法により瑕疵内容について説明を行う告知義務があります。
そのため、事故物件を回避することは難しくありませんが、それを意図的に隠されてしまうと、購入前に瑕疵内容を知ることはできなくなるのです。
購入したが最後、クーリングオフや解約はまず応じてくれません。あらゆる手段で妨害されます。
隠されてしまう訳ですから、他の詐欺と異なり事前に見抜くのが非常に難しく、中古物件を購入する際には一定のリスクとして頭の片隅に入れておくこと必要があります。
会社の規模や歴史等、間接的に「この会社であれば詐欺行為をしないだろう」として判断するしかありません。
また、修繕積立金の不足等、事故物件でない情報については、不動産業者側に法律上の告知義務はありません。このような問題があるかを私たち投資家が自らヒアリングし、調査するしかありません。「投資は自己責任である」ということを、肝に銘じておく必要があります。
一方、新築ワンルームマンションであれば、そういったリスクを限りなく低くすることができます。新築であれば、過去の履歴がないからです。
ワンルームマンション投資詐欺かどうかのチェックポイント
これまで詐欺の手口を一通り見てきましたが、詐欺かどうかのチェックポイントを確認していきましょう。
- 入金や契約をやたら急かしてこないかどうか?
- 歴史があり、実績のある不動産業者か?
それでは、順番に見ていきましょう。
① 入金や契約をやたら急かしてこないかどうか?
きちんとした、顧客志向の不動産業者であれば、入金や契約を急かしてくることはまずありません。入金含め、契約の手順を丁寧に説明してくれるはずです。
営業マンの対応を冷静に観察し、どんな対応をしてくるかまずは見てみましょう。
電話やメールなどで問合せをするのもいいですし、直接出向けるなら出向くのも一つの手段です。対応に「強引さ」「ずさんなところ」がないか、チェックします。
応対の良し悪しは不動産業者の質そのものといえます。対応の悪い営業マンがいる業者は、取引を回避した方が無難といえます。
② 歴史があり、実績のある不動産業者か?
インターネットという情報収集手段があるので、それを最大限活かしましょう。
不動産会社の知名度や評判などを確認すると、どの業者なら安心できるか分かります。
ワンルームマンション投資詐欺でカモられないための3つの心得
詐欺に遭わないために、以下の要素を常日頃から心得ておきましょう。
- 自分は大丈夫と思わない
- 「100%」「確実に」「絶対に」の言葉には用心する
- インターネット等を活用して、必ず事前に調べる
① 自分は大丈夫と思わない
冒頭でご紹介したように、詐欺に遭った9割以上の人が「詐欺の被害に遭わない自信があった」と回答しています。
自分は大丈夫と思っている人ほど、実は詐欺にひっかかってしまいやすいのです。自分は騙されるはずがないはず、という強い自信とプライドのせいで「自分が選んだ業者なら大丈夫と」思い混んでしまうからです。
ある有名なファイナンシャルプランナーは、「一度も騙されたことがない金融のプロなど存在しない」と言い切っています。
投資と詐欺は表裏一体です。リターンを得ようと思えば、その裏側には必ずリスクが付いてくることを肝に銘じておきたいものです。
②「100%」「確実に」「絶対に」の言葉には用心する
詐欺師が使ってくる頻発ワードです。
ワンルームマンション投資も「投資」なので「100%儲かる」「確実に値上がりする」等はありえないですよね。。
「ありえない」と分かっていても、実際に言葉で聞いてしまうとメリットを感じてしまうのが人間です。このような言葉を出してくる営業マンからは、絶対に購入しないようにしましょう。
③ インターネット等を活用して、必ず事前に調べる
【500人面談してわかった】ワンルームマンション投資の失敗理由!でも解説しましたように、「不動産業者の話を鵜呑みにせず、事前に十分に調査·納得した上で、購入すべき」なのです。
当たり前のことですよね?
でも、この当たり前のことをせずに購入してしまう方が沢山いるのです。
万が一ワンルームマンション投資詐欺に遭ってしまった場合は、どうしたらイイか
詐欺に遭ってしまった場合、国土交通省は免許行政庁に連絡することを推奨しています。
しかしながら、これは宅建免許の剥奪には繋がるものの、残念ながら個人の詐欺問題まで解決してくれるものではありません。
「実際に詐欺に遭ってしまった」「これって、詐欺かも?」と思われた方は、弁護士等の専門家に相談するのが最短の解決ルートです。
専門家とのコネクションがなく「どんな専門家に相談したら分からない」という場合は、私horishinにご相談いただいても構いません。適切な専門家をご紹介いたします。